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群発頭痛が治った?

群発頭痛が治った?

この患者さんは、私がお世話になっている美容師さんです。初診時の年齢は23歳でした。
“眼の奥の痛み”を主訴として来院されました。
3年半ほど前(2007年春)より眼の奥が「えぐられる」ような痛みと同時に涙が出て、
ついで片側だけの頭痛が起こり、気分が悪くなるようになった。
症状が起きるときは16時頃に予兆があり18時頃から激しい痛みを感じ始め就寝すると痛みが引き、2~4日に一度の割で起きていた。
最初は鎮痛剤を服用すれば治っていたが、繰り返すうちに鎮痛剤を飲むと体がダルクなり絶えられないので、なるべく薬を飲まないで我慢していた。
2008年夏に近医の眼科を受診し検眼、眼圧検査をし、眼鏡を新誂するが変化なく、 慶応大学病院に紹介された。CT撮影するも異常なく、片頭痛の薬を処方された。
やはり体がダルクなるので服用をためらっていた。
続いて、山王病院受診やはり片頭痛と診断され結果は同じであった。
心配した勤務先の上司がインターネットで探してくれたNTT東日本関東病院・神経内科を受診、MRI検査でも異常なく群発頭痛と診断され鎮痛剤を処方されたが結果は同じであった。
金曜日の定休日には「どこか良い病院がないか?」探し回る生活が続いていた。偶然知った当院を受診(2009年10月)、軽度の関節音と開口障害があったので初診時にスプリント装着、家庭での筋訓練法を実施、2回目にスプリント調整、さらに2週間後の3回目の受診時に咬合調整を行った。
初診から2週間・3回の通院で治療を終了した。
半年が経過した現在(2010年4月)経過観察中であるが、スプリント装着直後から群発頭痛の症状は発現していなかった。
噛んだときに全部の歯が当たるようになったので噛みやすくなったことと、睡眠も深くなり、治療前は午後3時ごろには疲労感があったが治療後は疲れなくなったことを自覚している。
同僚からは、「お客さんの髪の毛をカットしているときに斜めに立っていたのが、真っ直ぐに 立つようになった」と指摘された。
患者さんは群発頭痛が治ったと自覚していたが、たまたま寛解期と当院での治療開始時期が一致したのだろう。
その後の経過は、2010年6月に「噛み合わせがおかしくなってきたようなので調整してもらいたい」と來院、調整をする。
現在(2011年3月)は、痛みなどの症状の強さは初診時に較べ半減、頻度は2割に減り 日常生活には差し支えなくなった。」ということです。
群発頭痛と顎関節症の関係は、不明です。
“スプリント装着”→“下顎位の正常化”→“姿勢の正常化”→“頭位の正常化”→“群発頭痛症状の軽減”というメカニズムが働いたのであれば、群発頭痛に悩む患者さんにとっては朗報となる可能性がある。
さらに長期にわたり経過を観察していきたい。

スプリント装着時
3Dスプリント正面観