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こうして起こる顎関節症

顎関節症はこうして起こる

噛み合わせ もっと大きい画像を見る

上の3つの図は典型的な顎関節症が起こる過程を示した図です。理解しやすいように歯は正面から、顎関節は側面から観た図になっています。
Aは、正常な噛み合わせです。
Bは、左下の大臼歯にかみ合わせが高いクラウン(かぶせ物)が入った直後の状態です。
右の歯が噛み合っていないのが、分かります。
Cは、高いクラウンが入って1~2晩経った状態で、右の歯は噛み合っています。この段階で、すでに顎関節症を起こした状態です。分かりやすいように誇張してかなりかみ合わせの高いクラウンを入れた図になっていますが、12~13ミクロンかみ合わせが高いだけで顎関節症が起こります。赤い補助線で示したように頭が右に傾斜しています。
顎関節症は一晩で簡単に、わずかなかみ合わせの狂いで起きます。

顎関節症は体が歪む病気です

顎関節症になると、なぜさまざまな全身症状が起きるのでしょうか?
それは、顎関節症は体が歪む病気だからです。
かみ合わせが高いと下顎の位置が偏位すると考えられ、このホームページでもそのように説明してきました。
これは、頭蓋骨に対する下顎の位置が偏位しますが、体全体でみると頭が傾斜します。
頭の重さはボーリングの球と同じ位の重さがありますので、頭の傾斜が起きると頭の重量で体が歪んできます。(上のC図をご覧ください)顎関節症になると、98~99%の方は、体が歪みます。
残りの1~2%については体が歪まない顎関節症の項をご覧ください。

腰痛が治った! うつ症状が治った!

下の写真は、腰痛で整形外科を受診していた患者さんです。腰痛が治らないため整形外科から当院に紹介されてきた患者さんです。
治療前の頭部をみますと右に傾斜しているのが分かります。治療後ではかみ合わせを修正したために頭部の傾きがとれています。
また全身写真を見ると、体幹が右に傾き右腰部に大きな負担がかかっているのが容易に推測できます。
この患者さんは、心療内科も受診していてデプロメールという抗うつ剤の投与を受けていました。治療後は、腰痛も改善し抗うつ剤の服用も必要なくなりました。
顎関節症体の歪み平衡感覚の失調自律神経失調症うつ症状の発現
というプロセスを辿るのではないかと思われます。
顎関節症の治癒とともに、うつ症状がなくなったという方は、数人経験しています。

腰痛が治った!

もっと詳しく知りたい方へ

下の図は日本歯科大学補綴第一講座の実験結果をコピーさせていただきました。
この実験は、健常者の下顎第一大臼歯に厚さ0.1㎜の金属を入れ、かみ合わせの異常(咬合干渉)を人為的に起こし頭蓋に対して下顎の関節頭がどれぐらい偏位を起こしたかを見た世界的にも評価の高い実験です。
咬合干渉を与えた翌日には、大きな関節頭の偏位をみています。また干渉を除いても、偏位が収束するまでに日にちを要します。
興味深いのは、↓のついた cl は関節音が聞こえた時点を示しています。干渉を与えてすぐの時点では関節音はありませんが4日後に関節音が聞こえるようになりました。また干渉を取り除いても関節音が続いていました。

日本歯科大学補綴第一講座の実験結果日本歯科大学補綴第一講座の実験結果